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恋は夢幻 儚く散る夢の中何想う…
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中学2年の夏。
役者になりたくて通ってたタレントセンターで舞台稽古が始まった。

初舞台になるメンバーは中学1年が最少年齢
上は27歳くらいまで居た。

大人の男性が眩しかった。
余裕のある優しさが同世代と違って輝いてみえた。

『お気に入り』の人を見つけるのに時間はそうかからなかった。

同世代の女の子と各自気に入った人を
まるで身近に触れられるアイドルの様にまとわりついてはかわいがってもらった。


ただ騒いで終わると思ってた。
出逢った頃は…







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(C)SIZUKU

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最初はきっと私じゃなかった。
周りの誰かがあの人かっこいいよねーってヒトコトから始まっただけ。

かっこいい基準ってなんだったっけ。
私は少数派のMさんを推した。

理由はいつだって同じなのかも。

『笑顔が優しい』

その人の周りだけいつも空気が丸かった。
横にいてこづかれても
怒られてると言うよりも

いい兄貴に愛されてるって感じにすら思った。

おにいちゃん居たらこんなだったのかなぁ?
こんなおにいちゃんが居たら甘えられたかなぁ?

姉妹しか居なかった私には最初「兄」でしかなかったはずだったのにね。






地元に彼女がいるんだって話を聞いた時

そんなのウソだー
って笑い飛ばして欲しかった私の心が教えてくれた


子供としか見てもらえない歳の差。
中学生から見た11歳年上はあまりにもハードルが高かった。


それでも
好きになっちゃったんだよ。

怒ってくれる時でも瞳が優しいMさんを
大好きになっちゃったんだよ…

相手にされないのは最初から分かってる!
分かってるからこそ
足掻きたかった

分かってるからこそ
足掻いたあの頃…











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稽古場でのひととき
その時間と帰りに反省会を兼ねた食事をみんなでするだけ

ただそれだけの時間が幸せだった
少しでも近くの席に座れるように
少しでもかまってもらえる場所に

舞台の本番の頃にはMさんに熱をあげてるのは
私ともう1人だけになってた。

舞台が終わって
スベテが終わってしまうのはイヤだった。

打ち上げの時
未成年だけど酒を飲んで浮かれて
腕にしがみついた。

他に熱あげてた子達がKISSをして見せ付けてきた。
酒の勢いもあって私もMさんにKISSをせがんだ。

子供のワガママに付き合うのも大変だよね
でも
しょうがないなぁと笑いながらも
フレンチ キス

やだよ。
このまま明日からもうおしまいなんて絶対にイヤだよ!

連絡してもいい?って半べそでお願いして
Mさんはいつもの優しい笑顔でいいよって言ってくれた。

忙しいからなかなか捕まらないかも知れないけど
いつでも電話しておいでって。


頑張ろう。
まだ終わらない
本当に頑張るのはこれからだもん。

初めての好きな人とのキスはお酒の匂い。
勢い任せの悲しいキス

それでも幸せなキスだった。
Mさんはスグに忘れるコトでも
私にはきっと一生の思い出のキスだから…









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本番が終わって
会う機会は一気に減った。

普段クラスは違うから時間もまったくずれてたし
時々時間割的に顔を合わす事もあったけど
その時に軽くいつもの笑顔で頭を撫でてくれるだけ。

それだけじゃやっぱりイヤで
勇気を出して電話をかける様になった

本当に忙しい人でほとんどが留守電になってしまう。


最初避けられてるのかなって不安になった。
ガキのお守りはもう疲れたのかなと。

でも
電話が繋がって色々話してるうちに
普段はバイトを遅くまでしてることとかも分かって
留守電に入れてたメッセージは聞いてたんだけどごめんなって言ってくれて

迷惑じゃない?
って確認したら
笑って
なんで?かけてきていいよって言ったの俺だしって・・。

嬉しかったなぁ
忙しくて全然遊んでもらう時間はなかったけど
電話だけは時々してた。

中学3年になって
受験頑張れって言ってくれた時
もやもやしてるのがイヤで電話だったけど・・・


告白をした。


分かってると思うけど
アタシ本当にMさん好きだよ?
彼女さんいるの知ってるけど
それでも好きだよ
少しでもそんな対象で見ることは出来ないですか?


少し間があってから返事はスグに返ってきた。






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『雫は憧れてるだけだよ。
いつか気づくんじゃないか?
ただお兄さんとして憧れただけのキモチに。
今は恋だと思ってるかも知れないけど
ソレはきっと錯覚なんだよ…』




……
錯覚で涙も出るんですか。
錯覚だと決めるのは貴方なんですか。

確かに周りの子達はそれで終わってたみたい。
でもね
私はそれで終われなかったから頑張ったんだよ…

そんなヒトコトで終わりになんかしてあげない。


まだ最初の1歩の勇気なだけだもん。
初めての告白が上手くいくなんて・・・思ってなかったもん。

ダメな覚悟もしてた。
それでも
錯覚なんて言われて納得なんかしてあげないからっ


その場で何を言っても真剣には届かないんだろうね。
でも
諦めないから
私まだ好きだから。




錯覚なんかじゃないって信じてもらえるまで
絶対ぜーったい
諦めてなんかあげないからね!


子供っぽい捨て台詞で電話を切って
1人で泣いた…








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